医療系資格での『ダブルライセンス』取得後のいま

医療

医療系資格での『ダブルライセンス』って知ってますか?

医療系職種にはさまざまな国家資格が存在し、病院や企業、研究施設や教育施設など他分野において医療系国家資格を持った人間が活躍しております

医師や歯科医師をはじめ、看護師や薬剤師、診療放射線技師や理学療法士等たくさんの資格が存在するのですが、その中で2つの国家資格を有している者が『ダブルライセンス』保有者となります

経歴

1998年 診療放射線技師 国家資格取得

2010年 臨床工学技士 国家資格取得

2つの国家資格を有し、2010年から「ダブルライセンス」者として医療の現場で働いています

きっかけ

「 診療放射線技師」の資格を取得し、大学病院で勤務していて10年くらいが過ぎた時、将来のことを想像し思いました

30歳を過ぎ家族ができ子供も生まれた今、故郷に帰るべきかどうかと・・・子供が成長し学校に通い始めると簡単には帰れないかな?故郷に居る家族や兄弟のもとで余生を過ごすのがいいのか?子供の教育の為にはどうしたらよいのか?・・・

ここでの生活は充実してましたし、故郷にはない生活環境がありました。電車で簡単に他県に行けることができるのも魅力のひとつで捨てがたいものでした

しかし、今後の人生を考え、熟考を重ね帰郷することに決めました

そこで、帰郷した際の職探しをしてみたところ給与水準が低く・・・。これまでの生活の質を維持し、ある程度自由に暮らせる経済力も欲しかったので、そのために考えたのが『ダブルライセンス』取得するという道でした

これまで「診療放射線技師」「臨床工学技士」のダブルライセンスなんて聞いたことありませんでしたし、周りの同僚に聞いても同意見でした

そこで、これは実現すると〝カッコいいぞ〟と思ったのもきっかけのひとつです

目的

経済面での維持・向上

帰郷する際の職探しにおける優位性

給与面においての期待

スキルアップ

当初考えた理想像

診療放射線技師としての業務のひとつに「血管撮影検査」アンギオ検査とも言われ、患者の血管に薬を注入し血管走行を観察する検査があります

医療の現場ではよくチーム医療といったことを耳にしますが、アンギオ検査の現場でも医師を中心に多職種が連携しひとつの検査を行なっていきます

その検査の中で使われる透視装置の操作や撮影した画像の処理等の仕事を担うのが「診療放射線技師」

検査時の医師の補助や使われる機器・機材の操作・管理等を担うのが「臨床工学技士」

この二つの資格を持っていれば『武器』になる

アンギオ検査において一人二役の業務をこなす事ができれば「間違いなく貴重な存在になれる」と強く思い描きました

取得までの経緯

「臨床工学技士」資格を取得できる専攻科条件として、医療国家資格者や工学系の大学を卒業している者等において、単位修得内容により科目が免除され、1年もしくは2年で「臨床工学技士」になれるといった法律が定められています

他の医療系資格には。このような特別条件は設定されていません

私は現状の仕事を続けながらの資格取得を目指し夜間の2年生専攻科の門を叩きました

夜勤もある業務形態でしたので、日曜日に夜勤をし月曜日から土曜日は業務終了後の18時頃から22時頃まで勉学に励む生活がスタートします

残業で遅くなりそうな時や平日夜勤を快く代わってくれた仲間がいたことで2年間なんとか継続できました

自分の考えに理解を示し協力してくれた当時の上司や同僚に今あらためて感謝の気持ちが湧いてきます

  • 専攻科においては、専門実践教育訓練給付金の制度がありますので『ダブルライセンス』を検討している方は是非調べてみて下さい

学費及びカリキュラムとクラスメイト

細かい費用は忘れてしまいましたが『約200万円』程かかったと記憶しています

座学や実技、解剖や実習があり夏休みには実際の現場で病院実習もありました

18時頃から22時頃まで学業に慎み、定期的なテストで単位取得を目指します

夜間の専攻科に進学してくる者は、基本的に仕事と両立しながら通う人間が多い印象です

生徒の経歴割合をみると看護師、臨床検査技師、工学系卒者、その他有資格者の順で構成される感じでした

講師の先生方から全国的に見ても「診療放射線技師」とのダブルライセンス者は少ないとの言葉を耳にしさらに励みになったのを覚えています

ICUやCCU、循環器系の業務に携わり興味を持った看護師、現在未来の職のあり方に不安を抱いた臨床検査技師、これといった職が見つからなかった工学系卒者等が当時のクラスメイトでした

昼間部に比べ生徒数は少なかったですが、それなりの覚悟と目的意識を持った集まりなので、学ぶ環境としては良かったかもしれません

現在の位置

資格取得後すぐに帰郷し「診療放射線技師」兼「臨床工学技士」として総合病院に就職

特別資格手当も付き新たな地での生活がスタートしました

総合病院であることと前例のない『ダブルライセンス』すでに各部門で確立された仕事の枠ができており、なかなか自分の思い描いた業務内容にはならず少し時間が必要かと感じました

しかし、一身上の都合もあり1年で違う病院に転職

そこは、入院施設を持った中規模病院でオペ室やアンギオ室はなく臨床工学技士は居ませんでしたが、輸液ポンプ等のさまざまな医療機器は使われていました

そこで私は率先して医療機器の管理を始めました

もともと臨床工学技士がいなかったことも幸いして自分のペースでダブルライセンスを生かした業務を確立していくことができました

医療機器のメンテナンスを自ら行い、機器管理を継続していく中で徐々に評価してもらえるようになり、現在は『診療放射線技師』をメインに【医療機器安全管理責任者】にも任命され、役職者として職に就いています

肝心な給与も同県内の同経験年数技師に比べると多い方だと思います

まとめ

当初抱いた理想像とは違いますが、『ダブルライセンス』となったことで今がありますし、それなりの生活ができています

苦労して取得した甲斐があったと感じています

仕事を続けながらの挑戦!犠牲にした時間も多くありましたが後悔は一切ありません

振り返ると、当時の職場の上司や同僚、夜間の専攻科が近くにあったこと、そして家族の存在

そういった環境に恵まれていたことに今記事を書いていてあらためて強く感じると共に感謝の気持ちが湧いてきます

成人して職に就くと、日々の忙しい時間に追われ淡々と時が過ぎていく方が大半でしょう

そんな中でも何かに挑戦してみよう・やりたい・やるぞ!と思うこともあるかもしれません

でも実際に行動に移す人間はごく僅かです

だからこそ価値があるのです!

周りからマイナスの意見を言われることもあることでしょう。しかし行動に移さず口にするのは簡単で、そういった意見も有難く頂戴し自分の選んだ道を「胸を張って」進んで欲しいものです

一歩前へ進むために必要なのは

ちょっとした《勇気》です

誰もが簡単にできないからこそ、そこに価値が生まれるのです

あとがき

〝後悔先に立たず〟との「ことわざ」があります

やらない後悔よりやって後悔した方がいいとの意味

挑戦するから成功があり、挑戦するから失敗があります

失敗して後悔することもあるでしょう

でもその分、間違いなく成長します

失敗から学ぶことは多く、失敗するから学習するしより確実な手段を得ることができるのです

ある歌詞の中にあるフレーズです

「難しく考えだすと結局すべてが嫌になって そっとそっと逃げ出したくなるけど 高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」

「どんな人にだって心折れそうな日はある もうダメだって思えてきても大丈夫 もっと強くなっていける」

いつか歳を積み重ね過去を振り返った時、自分の歩んできた道は間違いなかった!

と心から言える人生でありたいですね

幸多き未来になるようお互い前に進みましょう!

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